ゼロイエコラム

遠方の空き家は賃貸に出せる?離れた物件の運営の考え方

地方の町並みと道路の風景

空き家の取得を考えるとき、「近くに物件がない」「自分が住んでいる地域では見つからない」という悩みが出てきます。都市部に住んでいる方ほど、0円や低価格で手に入る空き家は離れた地方にあることが多く、「遠方の物件でも本当に賃貸として運営できるのか」と不安になるのは自然なことです。

結論から言うと、遠方の物件でも、工夫すれば賃貸として運営することは可能です。ただし、近くの物件と同じやり方では回らないため、「誰に何を任せるか」「自分は何をするか」をあらかじめ設計しておく必要があります。この記事では、遠方の空き家を運営する際に気になる点、基本の考え方、現地確認で見ておきたいポイント、管理を任せる場合の費用の考え方、取得から入居までの進め方、トラブル時の備えを順に整理します。

▶︎ 戸建0円ゲット 5日間LINE無料講座(空き家を0円で取得し、家賃収入をつくる方法をLINEで学べます)

※LINE登録後に、税込4,900円の有料セミナーのご案内が通知される場合があります。

遠方の物件で気になること

遠方の空き家を賃貸に出すとき、多くの方が不安に感じるのは次のような点です。

  • 現地に行く頻度が少なく、状態の変化に気づきにくい
  • 入居者の対応や、緊急時の駆けつけが難しい
  • 地域の賃貸需要を、離れた場所から判断する必要がある
  • リフォームや修繕の工事の様子を、自分の目で確認しにくい
  • 現地に通う交通費や移動時間が、想定以上にかかる

こうした不安は、裏を返せば「現地で動いてくれる人がいない」「情報が手元に届かない」という二つの問題に集約されます。遠方の物件の運営は、この二つを、地域の協力先と連絡の仕組みで補うことが基本になります。逆に言えば、協力先が見つからない地域や、情報が集まりにくい地域の物件は、近くの物件以上に慎重に判断したほうがよいということです。

遠方の物件ならではの利点もある

一方で、遠方の物件には利点もあります。自分の住む地域に限定せずに探せば、選べる物件の数は大きく増えます。都市部から離れた地域では、物件の取得価格が低く、0円や少額で譲ってもらえる空き家に出会える可能性も高まります。また、物件と距離があることで、細かいことまで自分で抱え込まず、協力先に任せる運営の形を最初から作りやすいという面もあります。不安な点と利点の両方を踏まえて、自分に合う距離感を考えることが大切です。

遠方の空き家を運営する基本の考え方

  • 地域の不動産会社・管理会社と連携する:募集や入居者対応、鍵の管理などを任せる範囲を決めます。
  • 現地の職人や業者とつながる:修繕を依頼できる先を、早い段階で確保します。
  • オンラインで進められることを増やす:契約書のやりとりや連絡は、電子的な手段を活用します。
  • 初回の現地確認は、自分で行う:物件の状態と周辺環境は、実際に見て判断します。

「任せる範囲」と「自分でやる範囲」を分ける

遠方運営で大切なのは、すべてを自分で抱え込まないことです。例えば、入居者募集と内見の案内は地元の不動産会社に、日常の問い合わせ対応や家賃の集金は管理会社に、修繕は地元の工務店や職人に、というように役割を分けます。一方で、家賃の設定、修繕するかどうかの判断、契約条件の決定といった「オーナーとしての判断」は、任せきりにせず自分で行います。

任せる範囲を広げるほど手間は減りますが、その分の費用がかかります。反対に、自分でやる範囲を広げると費用は抑えられますが、遠方では対応が遅れやすくなります。物件の規模や家賃水準、自分が使える時間を踏まえて、無理のない線引きをしましょう。会社員の方が本業と両立する場合の考え方は、会社員が副業で空き家投資を始めるには?会社への影響と注意点も参考にしてください。

協力先は「取得前」に探し始める

遠方の物件では、取得してから協力先を探すと、片づけやリフォーム、募集が止まってしまうことがあります。取得を検討している段階で、地域の不動産会社に「この物件を貸すとしたら、どれくらいの家賃で、どのくらいの期間で決まりそうか」「管理を引き受けてもらえるか」を相談しておくと、判断材料にもなります。地元の不動産会社が戸建ての賃貸を扱っていない、管理を受けてくれる会社がない、という地域であれば、その時点で取得を見送る判断もできます。

連絡と情報共有の仕組みをつくる

遠方運営では、現地の状況が自分に届く仕組みづくりが欠かせません。管理会社や工務店とのやりとりは、電話だけでなく、メールやメッセージアプリなど記録が残る方法を中心にすると、言った・言わないの行き違いを防げます。修繕の相談では、必ず写真や動画を添えてもらい、見積書と合わせて保存しておきます。物件ごとに、契約書、図面、修繕の履歴、協力先の連絡先をひとつのフォルダにまとめておくと、時間がたっても状況を把握しやすくなります。

また、鍵の管理も重要です。合鍵を管理会社や信頼できる協力先に預けておけば、業者が作業に入るたびに自分が現地へ行く必要がなくなります。誰が何本の鍵を持っているかを記録し、入居者が替わるときには鍵の交換も検討しましょう。

現地確認で見ておきたいポイント

遠方の物件でも、取得前の現地確認は自分で行うことをおすすめします。写真や動画だけでは、建物の傾きや臭い、周辺の雰囲気など、分からないことが多いからです。少なくとも次の点を確認しましょう。

  • 周辺の環境(買い物・駅・学校など)と、生活のしやすさ
  • 近隣に空き家や賃貸物件が多いか、入居需要があるか
  • 建物の傷み、雨漏りの跡、庭や敷地の状態
  • 道路や境界、上下水道などの設備

建物の具体的なチェック項目は空き家の内見チェックリスト|見ておきたい10のポイントにまとめています。遠方の物件ならではのポイントとしては、次の点も意識しておくと役立ちます。

1回の訪問でまとめて済ませる

遠方の物件は、何度も足を運ぶと交通費と時間がかさみます。1回の訪問で、物件の確認、地元の不動産会社への訪問、工務店や片づけ業者による現地での見積もり、役所での確認(上下水道や道路、補助制度など)をまとめて行えるよう、事前に予定を組んでおくと効率的です。訪問の前に電話やメールでアポイントを取り、当日の動き方を決めておきましょう。

記録を残して、後から見返せるようにする

現地で見たことは、写真や動画、メモでできるだけ詳しく残します。部屋ごとの写真、外壁や屋根、基礎、水回り、周辺の道路や近隣の様子などを撮っておけば、自宅に戻ってからリフォームの範囲を検討したり、業者と打ち合わせをしたりするときに役立ちます。訪問した時間帯の周辺の様子(昼と夜、平日と休日で違うことがあります)も記録しておくと、需要を判断する材料になります。

離れた場所から賃貸需要を見極める

遠方の物件で特に難しいのが、その地域で本当に借り手がいるのかを判断することです。土地勘がない地域では、なおさら判断がしにくくなります。次のような方法を組み合わせて、需要を確かめましょう。

  • 賃貸ポータルサイトで、周辺の戸建て賃貸の家賃や掲載の数、掲載期間の長さを見る
  • 地元の不動産会社に、戸建て賃貸を探している人がどれくらいいるかを聞く
  • 周辺の工場や病院、学校など、働く場所や通う場所があるかを調べる
  • 自治体の公開している人口や世帯数の推移を確認する

家賃相場や需要の調べ方は、まとめの最後で紹介している家賃相場の記事で詳しく解説しています。遠方の物件では、自分の目で確かめられない分、複数の情報源で裏付けを取ることが大切です。

例えば、同じような家賃の戸建て賃貸がポータルサイトに多数掲載されていて、しかも長期間掲載されたままになっている地域では、供給が需要を上回っている可能性があります。反対に、掲載がすぐに消える地域や、地元の不動産会社が「戸建ての空きがなくて困っている」と話す地域であれば、一定の需要が見込めるかもしれません。こうした手がかりを複数集め、総合的に判断しましょう。

空き家投資を、動画でも無料で学べます

椙田拓也のYouTubeチャンネル
「空き家起業家│椙田拓也のビジネス大学」

空き家の探し方、リフォーム、客付け、出口戦略まで、空き家投資・戸建て投資のノウハウを動画で無料公開しています。文章で読んだ内容を、実際の事例つきの動画でも確認できます。毎週更新しています。

▶ YouTubeチャンネルを見る・登録する

管理を任せる場合の費用

管理会社に委託すると、家賃の数%程度の管理費がかかるのが一般的です。委託の範囲(募集・集金・クレーム対応・清掃など)によって費用が異なるため、複数の会社を比較しましょう。

管理費のほかにも、遠方運営では次のような費用が発生することがあります。収支の計画には、これらも見込んでおきましょう。

  • 入居者募集のときの仲介手数料や広告料
  • 退去時の立ち会いや原状回復の手配にかかる費用
  • 修繕の際の出張費や、緊急対応の費用
  • 空室期間の巡回や換気、草刈りなどの費用
  • 自分が現地に行くときの交通費や宿泊費

これらの費用は、地域や会社、物件の状態によって大きく変わります。家賃が低い地方の戸建てでは、費用の割合が相対的に大きくなりやすい点に注意が必要です。見積もりを取って、管理を任せても収支が合うかを取得前に試算しておきましょう。

管理会社を選ぶときの確認ポイント

  • 戸建て賃貸の管理を引き受けた実績があるか
  • 委託の範囲と、範囲外の作業を頼んだときの費用
  • 入居者からの連絡を受けたとき、オーナーへの報告の方法とタイミング
  • 一定額以下の修繕は管理会社の判断で進めてよいか、といった取り決め
  • 契約を解除するときの条件

収支は「任せた場合」で試算する

遠方の物件の収支を考えるときは、「自分で管理できた場合」ではなく「管理を任せた場合」の数字で試算しておくのが安全です。例えば、家賃から管理費、固定資産税、保険料、修繕のための積み立てを差し引き、さらに年に数回の現地訪問の交通費を引いても手元に残るか、という見方をします。最初は自分で対応するつもりでも、仕事や家庭の事情で通えなくなることは珍しくありません。任せても成り立つ物件であれば、運営の方法を後から変える余地が残ります。

利回りの計算では、表面利回りだけでなく、こうした費用を差し引いた実質的な利回りで判断することが大切です。費用の金額は地域や会社によって大きく変わるため、実際の見積もりをもとに計算しましょう。

取得から入居までの進め方

遠方の空き家を取得してから入居者が決まるまでの流れは、おおむね次のとおりです。

  1. 現地確認と、地元の不動産会社・工務店への相談
  2. 取得の手続き(契約・登記など)
  3. 残置物の片づけと清掃
  4. リフォーム・修繕の見積もりと工事
  5. 募集条件の決定と、入居者の募集
  6. 入居審査と契約、鍵の引き渡し

遠方の場合、3と4の工程で現地に行く回数をどれだけ減らせるかが、手間と費用を左右します。残置物の片づけは業者に任せ、作業後に写真で報告してもらう方法があります。片づけの進め方は残置物が残った空き家の片づけ|費用と進め方で整理しています。

2の取得の手続きでは、売買や譲渡の契約書、登記に必要な書類のやりとりを郵送や電子的な方法で進められる場合もあります。どの手続きを現地で行う必要があり、どれを郵送などで済ませられるかは、相手方や依頼する司法書士などの専門家によって異なるため、早めに確認しておきましょう。

リフォームも、工事前の打ち合わせと完了時の確認は現地で行い、途中経過は写真や動画で共有してもらう、という形にすると負担を抑えられます。遠方では工事の様子を見られない分、どこまで直すかを事前に明確にしておくことが重要です。直す範囲の考え方は賃貸に出す前にどこまで直す?必要最小限のリフォームの考え方が参考になります。

入居後のトラブルに備える

入居者が決まった後も、遠方運営では「何かあったときにすぐ動けない」ことが最大の弱点です。次のような備えをしておくと、いざというときに慌てずに済みます。

  • 緊急時の連絡先を決めておく:水漏れや鍵の紛失など、入居者が最初に連絡する先を管理会社などに決め、入居時に伝えておきます。
  • 修繕の依頼先を複数確保する:水回り、電気、屋根など、分野ごとに依頼できる先があると安心です。
  • 家賃保証会社の利用を検討する:遠方では家賃の督促も難しいため、保証会社の利用を入居条件にする方法があります。
  • 保険の内容を確認する:火災保険などで、どのような損害が補償の対象になるかを確認しておきます。
  • 定期的に状況を報告してもらう:年に数回、管理会社から建物の外観の様子などを報告してもらうと、変化に気づきやすくなります。

退去のときの流れも決めておく

入居者が退去するときは、鍵の返却、室内の確認、敷金の精算、原状回復の工事、次の募集と、やることが続きます。遠方の場合、退去の立ち会いを管理会社に任せ、室内の写真を送ってもらって、原状回復の範囲を相談しながら決めるのが一般的な進め方です。退去から次の入居までの空室期間を短くするには、退去の連絡を受けた時点で、修繕の手配と募集の準備を並行して進められるようにしておくことがポイントです。

例えば、冬の凍結で給水管が破損したようなケースでは、すぐに止水して修理の手配をする必要があります。オーナーが遠方にいても、管理会社と地元の業者がすぐ動ける体制があれば、被害を小さく抑えられる可能性が高まります。

遠方運営に向いている物件・向いていない物件

同じ遠方の物件でも、運営のしやすさには差があります。取得を検討するときは、次のような観点で「離れていても回せる物件か」を考えてみましょう。

比較的向いている物件

  • 地元に戸建て賃貸を扱う不動産会社や、管理を引き受けてくれる会社がある
  • 大きな修繕をしなくても貸せる、または修繕の範囲がはっきりしている
  • 周辺に勤務先や学校などがあり、借り手の層が想像しやすい
  • 自分の生活圏から、何かあったときに日帰りで行ける程度の移動で済む

慎重に判断したい物件

  • 雨漏りや傾き、設備の故障など、取得後すぐに大きな工事が必要になりそうな物件
  • 周辺に賃貸物件がほとんどなく、需要の手がかりがつかめない地域
  • 積雪が多い、敷地が広く草木の手入れが必要など、日常の管理に手間がかかる物件
  • 工務店や職人が少なく、修繕の依頼先を確保しにくい地域

慎重に判断したい物件が必ずしも取得してはいけない物件というわけではありませんが、近くの物件より手間と費用が増えやすいことを前提に、収支と運営体制を考える必要があります。初めての1軒目は、比較的運営しやすい条件の物件から始めると、経験を積みやすくなります。

よくある質問

遠方の物件は、どれくらいの距離までなら運営できますか?

距離そのものよりも、現地で動いてくれる協力先がいるかどうかが重要です。近くても協力先がいなければ運営は大変ですし、遠くても管理会社や職人と連携できれば運営できる場合があります。目安としては、何かあったときに自分が現地に行く場合の時間と費用を考え、それが許容できるかで判断するとよいでしょう。

管理会社に任せず、自分で管理することはできますか?

可能ですが、遠方では入居者からの連絡への対応や、緊急時の手配に時間がかかりやすくなります。自分で管理する場合でも、鍵の預け先や緊急時に駆けつけてくれる業者は確保しておきましょう。戸建て賃貸の運営全体の流れは、戸建て賃貸経営とは?初心者向けにしくみとメリット・デメリットを解説で紹介しています。

現地に一度も行かずに取得してもよいですか?

おすすめしません。写真や資料だけでは、建物の状態や周辺の環境を正確に判断するのは難しく、取得後に想定外の修繕費がかかることがあります。少なくとも取得前に一度は現地を確認し、その際に地元の不動産会社や工務店とも話をしておきましょう。

空室の間は、どう管理すればよいですか?

人が住んでいない家は、換気や通水がされないため、傷みが進みやすくなります。空室期間が長くなりそうなときは、管理会社や地元の業者に、定期的な換気、通水、郵便物の確認、庭の手入れなどを依頼する方法があります。依頼できる内容と費用は会社によって異なるので、募集を始める段階で相談しておきましょう。

運営が難しくなったら、どうすればよいですか?

生活の変化などで遠方の運営を続けるのが難しくなった場合は、管理の委託範囲を広げる、入居者付きのまま売却する、地元の不動産会社に買い取りを相談する、といった選択肢が考えられます。どの方法が合うかは、物件の状態や入居状況、地域の需要によって変わります。取得の段階から、出口の選択肢についても地元の不動産会社に聞いておくと安心です。

まとめ

遠方の空き家でも、地域の不動産会社や職人と連携し、任せる範囲を明確にすれば、賃貸として運営できる可能性があります。ただし、初回の現地確認と周辺需要の見極めは欠かせません。協力先は取得前から探し始め、管理にかかる費用も含めて収支を試算したうえで判断しましょう。 関連する記事として、空き家の家賃相場の調べ方|地方の戸建て賃貸の需要を見極める、戸建て賃貸の入居者募集のコツ|ポータルサイトと不動産会社の使い分けもあわせてご覧ください。

ゼロイエでは、空き家(主に戸建)を0円で取得し、貸すか売るかで収益を手にするための知識とノウハウを、全国的な会員組織を通じて学べる仕組みを提供しています。詳しくは会社概要やゼロイエとはのページをご覧ください。

あわせて読みたい(空き家起業家®椙田拓也のブログ)

【完全ガイド】空き家投資の始め方〜戸建0円取得から収益化までの全ステップ〜

【ご注意】

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の物件・個人に対する税務・法律・会計上の助言ではありません。税金・登記・法令・補助制度などは、物件の所在地や個別の状況、制度改正によって内容が異なります。実際の取引や運用にあたっては、税理士・司法書士・弁護士・不動産の専門家などにご相談のうえ、最新の公的情報をご確認ください。また、本記事内の数値は一般的な例や仮の試算であり、収益や成果を保証するものではありません。

空き家を0円でゲットして、家賃収入をつくる

「戸建0円ゲット」
5日間LINE無料講座

戸建の空き家を0円(無料)で取得し、貸して収益にする方法を、LINEで友だち追加するだけで5日間で学べます。実際の事例も豊富にご紹介します。

「戸建0円ゲット!5日間LINE無料講座」に登録する

※LINE登録後に、税込4,900円の有料セミナーのご案内が通知される場合があります。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP
ZOOMセミナー 空き家を0円で取得する方法を、セミナーで学びませんか? 戸建0円GETセミナーの日程を確認する ▶